本のデザインやイラスト作成も自分でやりたい場合
デザインや、DTPデスクトップパブリッシング、主にパソコンソフトインデザインで本の本文部分の体裁を作ることができる人も増えてきました。
文字中心の本であれば、著者の役割は、通常テキストベースの原稿を用意することです。
ハウツーなどであれば、本に掲載する写真を提供する場合もありますが、基本的には執筆部分のみを行います。
しかし中には、自分でイラストを書ける方や、デザインや装丁までできる著者もいます。
自分でやってみたい、あるいは、出版社からそのあたりもお願いしたいと言われた場合、
どのような点に注意すればよいでしょうか。
製作費はもらえないものと心得る著者自身がイラストやデザインを手掛けても、イラスト制作費や、
デザイン料を別にもらうことは難しいと考えたほうがよいでしょう。
もらえる印税が増えるということもありません。
そのため、何もかもやらされてしまわないように自衛することも必要です。
意思を押し通そうとしない自費出版ではない限り、出版物は出版社の商品です。
そのため、デザインにしてもタイトルにしても、最終的には出版社にその決定権があります。
全部好きなようにしたい、ということはもちろんできません。
いくらイラストの腕がプロレベルであろうとも、本に合わないと編集者が判断したなら、
使ってもらえない可能性は十分あります。
そのようなときに、強固に意思を通そうとすると、
出版が遠のく、あるいは出版プロジェクト自体が中止になる可能性もあります。
発売日が決まるまでは、出版が中止になることは十分あり得ます