中国旅行の思い出

もう20年も前に旅行した時は、

確かに本記の日本人旅行者と同じような金銭感覚でも

良かったかも知れない。

だが、少しでもグレードを上げると100元(1200円)だったものが

100ドル(9000円)になってしまっていたから

贅沢をすれば5万円なんてお金は一瞬で吹き飛ぶ。

僕が宿泊した北京南駅にあった僑園飯店は

(中国基準の)三ツ星ホテルで

ドミトリーで一泊40元、二人部屋で75元、冷暖房付きなら95元だった

外国人旅行者が宿泊するには三ツ星以上の宿泊施設でないとダメ、という

法律があって、二つ星以下の簡易宿泊所や人民用のホテルには

泊まる事が出来なかったのだ。

北京を離れて郊外に行くと25元で泊まれたり、

西安あたりだとほぼフル装備でも40元くらいのところもあったが

そのくらいするのだ。

ただ1日だけ(中国基準の)五つ星ホテルに泊まる機会があって

250ドル払った事もあった。日本円で当時のレートで2万ちょっと。

もう帰国直前だったので手持ちのトラベラーズチェック

為替がお得な中国で使い切ろうと思ったのが間違いだった。

贅沢な気もしたが、設備や居心地はその価値は感じず

まだ発展途上国の空気がむんむんとしていたので

「仕方ない」とは思っていたのだが。。。

2回ほど中国を1か月旅したが

初回は7万円、2回目は10万円の滞在費。

渡航費は別で初回が往復4万円、2回目は5万円であった。

それが当時の相場でもあった。

さて、話は戻るが

この本記では何を言いたいのかよく分からないが

スリードを感じるものである。

そんなに中国に行きたいという人が増えているわけではない

どちらかというと商用と留学目的で渡航し、ついでに旅行する人が多いのではないか

大気汚染と政府による反日宣伝と物価高騰で

中国を旅行で訪れようというマインドは確実に低下しているはずだと

現地で働いている日本人の友人は言う。

一方で、ビジネスチャンスや新しい市場の雰囲気などは感じられる

と言い、「自分たちは魅力的な国である」と言い張る中国メディアとは

見解の相違がある。

しかしながら、中国を訪れる外国人は2500万人程度と言われ

日本が今年2200万人を達成する勢いである事を考えると

規模から考えるとチト少ないような気がする。

ただ、旅行地としての市場規模は世界有数であり

ドメスティックな旅行であっても数億人が行き来するわけであるから

自分たちの肌感覚と乖離があるのではないだろうか

その理由は分からなくもない。

何度もここで書いているが、

例えば「明代から残るボロボロでみすぼらしい寺」があったら

彼らはそれをピカピカの木材で新築して作り直そうとする。

寺としての機能を維持するためであれば明代からそのままの筈がない

彼らは観光資源として新築してしまうのである。

この感覚のズレをどうにかすれば、海外から観光客はまだ誘致できるのではないか

きれいで清潔なところに観光客は行きたがる、と信じて疑わないわけだが

歴史であったりオリエンタルな雰囲気を損なわない回収を心掛けている

欧米や日本の観光客の動向を彼らは直視しようとしないからである。

まぁ、今度その友人にこの話をして酒の肴にでもしようかな

本記の冒頭部分は完全にデタラメの内容で

庶民の環境における大気は汚染され、食品も不衛生である。

中国に来た日本人、滞在3日で帰りたくなった・・・その理由がおかしい=中国メディア